「咬み合わせ」の重要性|入れ歯・噛み合わせ専門の富山県黒部の岩井歯科クリニック。

岩井歯科クリニック
岩井歯科クリニック
「咬み合わせ」の重要性

「咬み合わせ」とは?

「咬み合わせ」とは、上下の歯が接触する状態を言います。
「歯並び」とは全く違うものです。
良い「咬み合わせ」というと、「歯並び」の良い健康的な歯を想像されるかもしれません。反対に「咬み合わせ」が悪いのは、悪い「歯並び」を思い浮かべるかもしれませんが、実は「歯並び」と「咬み合わせ」は直接関係がありません。

「咬み合わせ」とは?
咬み合わせ

つまり、全てが生まれ持った天然の自分の歯であれば、自分自身の体に合わせて「歯並び」が決まっており、「咬み合わせ」が悪いとはいえないのです。

ただ、ここに不良な(自分の体に合っていない)人工の被せ物や詰め物が入ってくると話は違ってきます。それまで調和が取れていたものが、外部の物が侵入したことで崩れ、「咬み合わせ」が悪くなることが考えられるのです。
たった一本の歯科治療で、その後の人生を左右する場合もありえます。
「咬み合わせ」でお困りの方はご相談ください。

咬み合わせと人工物
「咬み合わせ」の重要性

長年、歯科治療を受けられる中で、ほとんどの方が人工物を装着なさる度に、「咬み合わせ」の低い被せ(かぶせ)物や修復物を入れられているという実態があります。もしかすると最初は違和感があったのかもしれません。しかし、大体の方がそれに慣れてしまわれるのです。言い換えれば、ご自身を(無意識の内に)人工物に適応させたということでしょうか。
ただ、低い「咬み合わせ」に慣れられるということは、本来持っていた「咬み合わせ」の位置をずらして咬んでいるということになり、最終的には顎の関節の変形〜その機能を損ねることになってしまいます。

顎の関節の機能を守ることは、立ったり歩いたりといった人間の基本的な動作を支えることにもつながります。すなわち体の機能を保つということです。

「顎関節をいかに守っていくか」・「それぞれの患者さんの顎関節の動きをいかに把握し、入れ歯の咬み合わせと調和させるか」これに重点を置き、当院は治療を行っています。

合わない「入れ歯」、特に「総入れ歯」の患者様は、認知症になる可能性が高いと言われています。認知症を予防するためにも日頃からよく歩き、よく咬んで食べられる「良い入れ歯」が必要です。
「入れ歯」は「人間の尊厳を守るもの」と、私は考えています。

あごの関節と咬み合わせ

顎関節は、左右の耳の前方部に存在する関節です。
顎の左右の関節は同じ動きをしていることが少なく、動く量も左右で違うことが多いのです。単にハサミのような単純な動きではない複雑さを持っています。この関節が前後左右に三次元的に動いてかみ合っているのです。

この顎関節の影響を大きく受けているのが、「咬み合わせ」です。
一人ひとりの顎関節の動きが各々違うため、当然一人ひとりの「咬み合わせ」も違ってくることになります。

また、顎関節は体の関節組織の中でも重要で、咀嚼(そしゃく)機能(*)はもとより、骨格的な平衡機能をも司っています。これは、人間の体の中で、これより上部には関節がないことにも示されています。

顎の関節

そのため、顎関節での動きのブレは、体全体の姿勢の歪みにつながってくるといえるでしょう。つまり「咬み合わせ」が悪くなると、骨格的な問題を生じる可能性があるのです。

*咀嚼 食物をよく咬んで砕いていき、唾液を分泌させて食物とよく混ぜ合わせ、飲み込みやすい大きさにして消化吸収を高めること。

一方で、顎関節はもともと骨格の一部であり、全身の骨格(体型)の影響も受けています。それぞれの生活環境・生活習慣の違いにより、各個人の体質や体型が決まります。そしてその体型が、顎関節の動きを左右するのです。

こうして体の上部にある顎関節と、全身の骨格系の影響が複合的に絡み合って、各個人の「咬み合わせ」が随時変わっていくといえます。
つまり、顎関節は「骨格と歯(咬み合わせ)の接点」になっている重要な器官なのです。

姿勢と咬み合わせ

姿勢と「咬み合わせ」には深い関わりがあります。
例えば右記のような姿勢を比べてみると、口の開き具合や開く量も違うことがわかります。

普段どんな姿勢が多いのか?
猫背ぎみ、逆三角形の体型など、また趣味や職業、もちろん年代によっても体はそれぞれ違います。
人それぞれ、それまで生きてきたものが凝縮されて、今の姿勢があります。

姿勢と「咬み合わせ」

姿勢によっては、顎の骨の形態も変わり、当然「歯並び」も変わってくるということを理解した上で、治療をすることが大切だと考えています。

「咬み合わせ」の重要性

(経年的な姿勢や体型の変化)

体を支える「入れ歯」

体に合った「入れ歯」とは、どういったものでしょうか?
人は加齢と共に、誰でも骨格的な変化が現れます。歯も骨格の一部と捉えて、その経年的な変化に応じて、「咬み合わせ」を考える必要があります。
歯は単に食べることだけではなく、人の姿勢を支える働きも担っています。

「入れ歯」を外した時
「入れ歯」を入れた時

上の写真は現在85歳(H25、3月現在)の患者様ですが、73歳の時に当院で「入れ歯」を作製しました。

ご覧いただければお解りのように、明らかに「入れ歯」を入れると姿勢が違います。
「入れ歯」を入れないと不安定で立っていられず、すぐに支えてあげないと倒れそうです。
「入れ歯」を入れた途端に、ピシッとお立ちになって顔つきまで精悍になり、まさに仕事人の様相です。
「自分の身の回りのことぐらいは最後まで自分でしたい」と、誰もが願うことではないでしょうか。そのためには、自分で動くことができなければなりません。加齢と共に多少腰が曲がってきたとしても、ある程度の姿勢を保つことができれば、そうそう介護のお世話になることはありません。
この患者様は記憶力も良く、定期健診でご来院の度に、いろいろなお話をお聞かせ下さいます。体のみならず、精神的にもお支えできることが、良い「入れ歯」といえるのではないでしょうか。