完全自由診療|入れ歯・噛み合わせ専門の富山県黒部の岩井歯科クリニック。

岩井歯科クリニック
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院長インタビュー

完全自由診療

治療理念

私は富山県黒部市で、平成2年より歯科医院を開業しております。
長年の診療の中で、普通においしく食事ができることが、健康を維持する上でいかに大切であるかを常に感じてきました。特に、「入れ歯」の不具合や「咬み合わせ」の不調で悩んでおられる患者様が多く、どのようにすれば満足していただける治療を提供することができるか、研鑽を積んでまいりました。
そして、25年の臨床経験を経て、平成21年5月に新たに「入れ歯」と「咬み合わせ」専門の歯科医院を起こすに至りました。この決断に至るまでには様々な思いや迷いがありました。ここでその全てを語るわけにはいきませんが、最終的に私を決断させたのは、

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「治療を必要としている人に、最善の治療を施したい」

という、歯科医としての原点ともいえる考え方に立ち返ったことだと思っております。
私は、平成25年3月までの任用で地域の介護認定審査委員を務めさせていただきました。
要介護認定は最も軽度の要支援1から始まり、要支援2、要介護1から最も重度の要介護5まで7段階あり、最終的に「介護認定審査会」において認定されます。その審査過程の中で、私が感じたことは以下のとおりです。
@ 介護の現場では、健全な歯が揃っているご高齢の方はほとんどみられない。
A 後期高齢者(75歳以上)の方ほど、「認知症」を伴っている。
B 認知症の高齢者の方ほど、「総入れ歯」になっている。
C 「総入れ歯」をうまく利用して食べている「認知症」の方は、非常に少ない。「入れ歯」を入れずに食事をしている方が多い。
D 介護度を増すほど摂食障害が生じているが、摂食障害に対する機能回復がほとんど行われていない。
こういった現状について、皆様はどうお考えになられますか?
日本では認知症と診断され介護保険を受けた場合、基本的には「咀嚼(そしゃく)機能」を積極的に回復する処置は行ってはおらず、最終的に「寝たきり」→「摂食障害の進行」→「死亡」という経過をたどらざるを得ない現実があります。
日本人は世界的に長寿だと言われていますが、最終的に「寝たきり」となって介護保険を受ける生活が、本当に幸せだといえるでしょうか?

歯を失うと、認知症のリスクが最大1.9倍に!

ここに、厚生労働省研究班が愛知県の健康な高齢者4,425名のデータを分析し、「歯の数と認知症との関係」について導き出した結果があります。

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65歳以上の健常者を対象とした歯科検診に併せ、4年間、認知症の認定状況を追跡。

「歯がほとんど無く、義歯を使用していない人は、20本以上歯が残っている人と比べ、最大1.9倍認知症発症のリスクが高いこと」を示している。
*中央社会保険医療協議会 総会(第193回)資料より抜粋
現在の歯科治療では、多数の歯を喪失された後、それを補う処置として「入れ歯」治療が行われていますが、大多数の方が「保険治療の入れ歯」を作製しておられます。
保険治療は、様々な治療上の制限がある、最低限の保障のものです。

Q&A

実際、「保険の入れ歯」で満足しておられる患者さんは少なく、介護施設においても食事の時間になると、「利用者の方が一斉に『入れ歯』を外して食べている」という悲しいお話もよく聞きます。

人は猿から進化した際、最も大きな機能として「直立二足歩行」を獲得しました。それは人が生きるために、捕食(食べること)が必要であったからです。捕食活動をするためには、自分自身のテリトリー(行動範囲)を広げなくてはならず、四足歩行より「直立二足歩行」の方がより効率が良かったのです。
言い換えれば、人は食べるために直立二足歩行を獲得すると同時に、顎の形態や機能を変化させてきました。そして同時に脳も発達してきたのです。
人間の基本的な行動様式

これらはすべて同じ次元で動いています

*中央社会保険医療協議会 総会(第193回)資料より抜粋

これらのデータからもお解りいただけますように、「食べることが人の生命をつなぐ始まり」なのです。よく咬むことで脳への血流が増し脳細胞を活性化させ、身体的にも体が虚弱になるのを抑制することができます。老化による身体的な感覚の変化を感じながらも、ある程度自立できていれば、人と交わる機会も増えるでしょう。
この繰り返しが、認知症予防ひいては介護予防につながるものと確信しています。

「自分の歯の健康を維持すること」
そして、残念ながら歯を喪失された方は、
「体に合った適切な入れ歯を装着して、咬む機能を回復しておくこと」が、とても重要なのです。
人それぞれ育ってきた環境も違えば、生活や経済の基盤も違います。働き方や暮らし方、楽しみ方などの考え方も人それぞれで、その時々に応じて様々な人生の選択をされてきたことでしょう。
ただ、「人生の最後の迎え方」に対する思いだけは、共通しているのではないでしょうか。
誰もが「最後まで自分らしくありたい・・・」と願っているはずです。

内閣府の調査によると、2011年現在の日本の高齢化率(65歳以上の人が総人口に占める割合)は23.3%を超え、「超高齢化社会」となっています。
国立社会保障人口問題研究所が2012年1月に発表した推計値でも、2013年には4人に1人が65歳以上となり、2035年には3人に1人と、その割合は急速に高まっています。
超高齢化社会は確かに、医療や介護、年金など社会保障制度の崩壊を筆頭に、様々な問題を孕んでいます。
ただ、「シニア」という言葉には年長者というだけでなく、「上級者」という意味もあるように、素晴らしい技能や経験を持った先輩方が増えることを尊ぶ社会であり続けたいものです。そのためには、それぞれの方が「できる限り健康であって自立していること」が必要だと考えています。   
(*自立とは・・・自己を確立し、自らの考えに基づいて判断し、自身の力で生きること。)

「一人ひとりが最後まで自分自身の人生を設計し、実現していこうとする力」
自立であるならば、
「他者の自立を尊重し、自立した個人が相互に理解し支え合うこと」が共生です。
「自立」と「共生」の理念が、高齢化社会への解決策の一つになるのではないかと考えています。

「病気を治す医療」から、「生命と生活をサポートする医療」へ

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「腸内細菌層を中心とする消化器系には、人にとって大切な免疫を司る機能がある」と言われています。健全な歯が欠けることなく揃うことで、咀嚼機能が正常に働き、免疫力を防ぐと共に、自然治癒力を高めるのです。

*中央社会保険医療協議会 総会(第193回)資料より抜粋

神様は人間の体の中で、歯に一番の硬さを与えてくださいました。それは人が生きていくうえで、「食べること」が一番大切だと教えてくれているに違いありません。

さて、皆様は1本の歯にどれくらいの価値を認められますか?

私は歯科医でありながら、「歯を削ること」が好きではありません。
それは、生まれ持った天然の歯こそ、その方に一番適合した歯の形態だと思うからです。
小さな虫歯は治療をしないで、経過を見ることにしています。場合によっては中等度に進んだ虫歯も進行が止まっているか、遅いと判断した時には歯を削らないこともあります。
歯には「再石灰化」という修復機能があって、生活習慣や食習慣を改善することで、歯の組織層が自然に蘇ることもあります。
歯を削るのは最終的に医師の判断に任されますが、私は自分の歯で咬めることを何よりも優先し、その上で治療方法を考えるようにしているのです。
そして、歯を多く失った方の咀嚼機能を回復するものとしては、「入れ歯」が最適であると考えています。

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現在の保険制度を否定するわけではありませんが、この制度に則って診療を行う限りは、どうしても質より量ということになってしまいがちです。
なぜなら、診療の質に対する評価は一切点数に数えられないからです。
歯科治療は、「出来高払い方式」という計算方法のもとに、その報酬が支払われています。これは細分化された一つ一つの医療行為ごとに点数を設定し、それらを合算して計算するという方式です。例えば、上記のように、軽度の虫歯なので削らずに様子を見るのが最適だと判断しても、それは保険制度の枠組みの中では点数にならないのです。

私は、患者さんに対し「最善の治療」を行うべく、常に信頼に応えたいと思っています。一方で、歯科医師は医院を運営する経営者の側面も持ち、採算性も考えなければならない。つまり、診療行為で加点される保険医療体系の中では、できるだけ効率よく患者さんの数を診て、採算を上げることも必要になります。
こうした相反する考え方に苦悩し、結局「最善の治療とは何だろう?」という根本的な問題に立ち返ってしまう。この矛盾を解消する問いに、自分自身の答えを導き出すまでに長い歳月を要しました。

特に歯科医療の中でも、「入れ歯」は不採算分野だと言われています。手間と時間が掛かる割には正当な評価を得られていないのです。
保険診療では、国の定めた健康保険の規定内の治療技術、材料を使用した必要最低限の治療しかできません。また、じっくり時間を掛けることもできません。
それに対して、自由診療では丁寧な治療や厳選された材料に加え、一人ひとりの治療に掛ける時間も豊富にとることができます。

「自分がされたくないこと・したくない治療は、決してしない」

私の信念を貫き通すためには、「保険診療体系からの脱却」は避けて通れないことでした。
当然ながら不安と期待と安堵の気持ちといった実に様々な感情が表れ、葛藤していました。
患者さんの気持ちに立てば、「なるべく安く、良いものを」と思われるでしょうし、保険が効く範囲で良いものができれば、それに越したことはないとも思われるでしょう。
一方で私は、「入れ歯」のその人における重要性を考えていただきたいと思うのです。
患者さんにとって本当にいい「入れ歯」とは何か?

歯を失ってしまわれた方にとって、自分に本当に適した「入れ歯」を入れることが、どれだけその後の人生に影響を与えるのか。
家や車を買ったり、衣服にお金を掛けたりする以上に、自分への有効な投資と考えられないか。

私は自分の作る「入れ歯」の技術を正当に評価し、私を信頼してくれる患者さんに対して正面から向き合い、自分の情熱を惜しみなく傾けられる環境を作りたいと考えるようになったのです。

その結果、制度面や技術面での制約が多い保険診療の枠組みの中で治療をしない、「保険医療機関(保険医)の返上」という道を選択しました。
そして、安心で安全、かつ丁寧な歯科治療を行うことを前提とした、本当に患者様に喜んでいただける歯科医院とするために完全自由診療(保険外診療)の医療機関を興しました。

「歯に関する悩みや苦しみがなかなか理解してもらえない」とお悩みの方のお気持ちに、真摯に寄り添い、対応できると自負しております。もし、「入れ歯」や「咬み合わせ」などの不調でお困りでしたら、諦めず、ぜひ一度当院にご相談ください。

「自立したセカンドライフ

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